【無理に哲学】
『パプリカ』2006/12/05(火) 07:47
筒井康隆を知らない。
周りには読者が多いけれど、私はほぼ知らない。
そんな人間が『パプリカ』を見る。
いつ頃書かれた小説かはわからないけれど、今の時代を予見している構想力に驚く。
最後は、「ディラクの海」で終わるところは、みんなが洗礼を受けたであろう当時の最新物理学に対する著者のワクワク感を感じる。
話の落とし前が完全についていないところが、気になるけれど、勢いがあるので許す。
と言うか、音楽が平沢進(お久!)なので許す。
平沢進の音楽に乗って、流れるエンドロールに感動。
ただの文字なのに、何だろう?
日本人と韓国人の名前がうつるエンドロールに、時代を感じちゃったんだろうな・・。
ところで、アニメの絵に、『うる星やつら ビューティフル・ドリーマ』のオマージュを見た。
このテーマは、永遠ですな・・。
そこで、暗い映画館で哲学。
「無意識が意識されてもなにも起こらない。意識が無意識されてもなにも起こらない。意識と無意識がぶつかった時、”空”は訪れる」
と筒井康隆は言いたかったのではないでしょうか?
まんまディラクではありますが・・。