【最近賞味したもの】
『太陽』2007/01/25(木) 05:55
最近、日和ってるよな~と思う『キネ旬』が、この映画はきっちりベスト10に入れてきた。
一つの神話=寓話を生きる男、昭和天皇ヒロヒト。
そんな視点から作られたのか?
と言うか、この監督は、いつもそういう視点で映像を撮っているように思える。
一つの空間(神話世界)を構築し、その世界を場にして内面と外面(これも内面)を描いていく。
そして、その流れは神話であり寓話。そして、無意識の世界。
神話世界からの脱出を図る天皇は、大きな犠牲と小さな犠牲を作ってしまったが、神話世界から脱出する。
科学者でありながら、神話を信じる自分。そして、神話(=自分)をナンセンスと思う自分。
意識は決まっているようで決まっていない。
昭和天皇を材料にした一つの寓話は、現代人の物語。
よく、こんな映画を日本で上映したものだ。
配給会社に拍手。
ってことで、もう神話の時代なんて終わりにしないといけないのです。
それは1945年に一人の体現者が脱出を図っているんだから・・・。
それでも神話の時代は続く。
過去の神話の時代を乗り越えて・・。
追記
イッセー尾形の怪演を期待したけど、ちょっと鼻につくところもあった。
しかし、この役はこの人しかなかったね・・。
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