日: 2007年8月3日
【TAROの日記】

2007/08/03(金) 05:56

ベルイマン死す

会社をさぼって見に行った『ファニーとアレクサンデル』(5時間11分?)。

静かに席でたたずんで開始を待っていると、今のかみさんが入ってきた。
やっぱり、会社をさぼってやってきた模様。

お互いにギョっとしてから、ののしりあった。

あれが1985年。
ベルイマンの最後の作品のはずだった。

しかし、彼はテレビを中心に映像を取り続け、その一部は日本の映画館でも上映されていたらしい。
昨年、その事実を知ってとてもうれしくなったけれど、彼の新しい作品を見る機会には恵まれなかった。

せっかく、彼がその後も映像を取り続けていることを知り楽しみが増えたと思ったのに、訃報の報。

父との葛藤を映像で乗り越え、『ファニーとアレクサンデル』を作り上げた彼は満足な死を迎えたんだろうな・・と思った。

私たち経営者は、ほぼ全ての人が父との葛藤をエネルギーにしてビジネスで邁進している。
そして、その葛藤はベルイマンのように乗り越えて行かなくてはならない。
それは躊躇せずに全力で。

そうしないとベルイマンの境地にはいけない。

彼の死を聞いて、そんなことを思った。

たまたま、最近『不良少女 モニカ』に関する感想を友人に送った写しが出てきた。
見て笑った。
「はー、こんな感じで自分の価値観に映像の影響が入っているんだな・・」と思った。

きっと、この人は多くの映画好きの人生にも踏み込んだ作家。そういう希有な存在の一人なのだ。

ありがとね!ベルイマン。ボクもこうして少し大人になりました。

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