2013/01/25(金) 08:25
1月の下旬である。
12月の政権交代だったから仕方がない・・というのもあるのだろうけど、国がグチャグチャになっている象徴ではある。
昨年の民主党政権の元でも、法案が通らないという珍現象が起きたので、慣れてしまったとはいえ、今回の改正を見ていると増々ヤバイなーと感じる。
詳しくは、来週の『週間 岡本吏郎』に書くけれど、今回の改正を一言で言えば、”パッチワーク”。
90年以後、日本の税制はずっと”パッチワーク”ではあったけど、それも極みに来たかな~という感じがする。
すでに全体の体系なんてものを知っている人はいない・・という情報はあるところから得ているけれど、本当にそうみたいだ。
面白いところでは、「給与増の税制」だ。
民主党時代から上がっていたことの延長的なものが多い改正案の中で、これはとても新政権的だ。
詳細はこれからだけど、今の大雑把な情報から判断すると、「給与の総額を増やすと国から1割の補助が出る」という制度と理解。
それも税額控除だから国からの1割の補助金は税金の対象外になる。
したがって、実質効果は1割以上になる。
さて、「給料を上げたら、増加額の1割を上げるよー」と言われて人を雇う人はどれだけいるだろうか?
補助は1年だけ。
そもそも、ムダな人はいらない。
そういうわけで、インセンティブとしては限りなく弱い。
でも、ここに新自民党政権の思考のクセがよく出ている。
「小手先の対応はなんでもやるよ!」というクセである。
結局、この税制は、たまたま人を増員する企業に対するタレ流しとなる。
当社は、昨年、何人か増員した。だから、悔しくて仕方がない。
入場が100番目のお客様にプレゼント!!みたいな税制だよな・・と思った。
こういう発想は、商売人としては禁じ手である。
典型的なやってはいけないことだ。
まー、そこがわからない商売人は多いけどね・・。
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