日: 2006年9月6日
【最近賞味したもの】

2006/09/06(水) 08:56

今更ですが、『有頂天ホテル』

長回しがやりたかったんだねー。
そこに精力を全て注いだ感じ。

4分近い長回しを見てて、自由シアターの『上海バンスキング』を思い出した。
同じ長回しでも、手法はまったく違う。でも、臭いが似てる。

舞台的に始まっていき、徐々にカット割りが映画的になっていく・・。
そして、再び、舞台的対話に戻る。
まぁ、これも手か?

ただし、役者の揃え方を含めて、そういうところに神経が行きすぎた感じがした。
バラエティーだから、そんなものどうでもいい感じだけど、見終わった後の薄っぺらさは否めない。
『笑いの大学』と比べるとな・・・・・。

長回しというと、個人的にはベルイマンの『ファニーとアレクサンデル』。
あのカメラワークは今でも脳裏に映る。
この映画の長回しは、そういうものとは違う。カラクリ屋敷のような・・。手品のような・・。皿回しのような・・。
そして、そこだけがやたらと浮かび上がって、見る者は「次」を要求。
なんだか、全体から浮いちゃってるのだ。

こういうことって、仕事でもよくあるよな~。
アイデアはいいんだけど、仕事になったときにフィット感がなくなる。
ビジネスでは、一貫性やフィットネスというのは重要だからな~。

名人でも、こだわると、やってしまう・・という見本を見た感じがする。
まぁ、映画としては十分楽しめたけど・・。

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