【TAROの日記】

2013/06/13(木) 08:25

ロボット感性

我が家のWadiaが修理の間、アキュフェーズのとても高いプレイヤーを借りていた。
別に、こちらの希望とかではなく、ご親切に貸していただいていたのだけど、これの音が全然良くなかった。

昨日、回収に来ていただいた時の話だと、このプレイヤーはこの人の家ではとても良い音がするそうだ。
つまり、我が家には合わなかった・・・らしい。
たかが機械だけど、ここら辺の相性みたいなものって不思議だ。

よく考えてみると、私たちの生活を便利にした科学技術は、最後には私たちの五感を接点とする。
当初は、便利さだけを実現すれば、それでよかったわけだけど、どんなことしても最後は五感だ。

そうすると、五感は人によってまったく違う。
音なんて典型で、20歳くらいまでに聞いた音で好みは決まってしまう。
音同様に、多くのものは経験値で五感が変わる。

でぇ、面白いのは、今の私達の五感を育てたのは、自然とかではなくて、ほとんどが科学技術。
私の耳も、虫の音や波の音にも育てられたけれど、多くはテレビやラジオから出てくる音に育てられた。
暑いとか寒いとかも含めて、私たちの感性は結構ロボット化しているのかもしれない(これは、若者のリズム感に顕著だと思っている)。

でも、同じ科学技術で育てられた人で、それでも感性が違うのは面白い。
おそらく、どれだけ自然と付き合ってきたかの差が出るのではないだろうか?。
70年代に、一部のミュージシャンがテクノが流行る真っ最中に自然的な方に走った理由もそんなところかもしれない。

よく自然回帰などという言葉を聞くけれど、私はそういう言葉が好きではない。
何か嘘っぽさとか、ご都合主義的なことを感じてしまうから・・。
自然は、そんな都合のいいものじゃないよ・・という気持ちが自動的に働くのだ。
だけど、その都合の悪さみたいなものは感性を育むな~と思う。

そもそも都合がいいというのは、自然以外でも幻想だ。
そんなものは本当はどこにもない。
でも、都合よくやろう・・というのが世の中的には目立つよな。
つまらないと思う。

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