日: 2013年8月19日
【TAROの日記】

2013/08/19(月) 08:31

邂逅

土曜日に、久しぶりに山の仲間達と会った。
会っていない人で約30年、比較的短い人で20年。
昔は、毎週会っていたような人たちなので、その懐かしさもひとしおだった。

昔、仲間の何人かでテントを張っていた時、酒を飲みながら次のようなことを言った記憶がある。
「今、みんなと山行を続ける日常は、涙がでるほど楽しいけれど、これもいつか終わる。それを考えると、この楽しさの日常化ってできないものかと考えるんだよね」

おそらく、当時の私は25歳くらい。そして、この時に、決めたのかもしれない。
どこまで、この楽しさを日常化できるかを・・・。

それで、この時から12年後くらいに、田舎の土地を買う・・というところに至る。
そして、仕事を含めて、まるで、山を縦走するかのように、向こうにある何かを探し続けている感じがする。

・・・・・・・・

昔の仲間との集合場所は、ある山の頂上で、私が着くと、3人が先に来ていた。
そして、それから4人が上がってきて、しばし再会を喜び、そのうち私を残して、みんなは去っていった。
・・というか、みんなが昔と同じように粛々と帰り支度をはじめたら、無性に一人でそこにとどまっていたくなって、「俺は、降りねー」と宣言。「あいかわらずだねー」というような顔しつつ、みんなはそれぞれの来た道を去っていった(登ってきた道もそれぞれ違うのです)。

一人残された私は、寝転びながら、空を見た。
適度に酒も入っていたので、いつも以上に空は綺麗で、いろんなことを考えた。
そして、時間って何なのかと思った。
自分が研磨機に入っているような感覚もした。

ずっと、そのままいたかったけど、1時間ほど経って帰路へと向かった。
来た道を下りはじめると、今まで思ったことのないようなナニカを感じた。
このナニカって何のか?
掴めそうで掴めないナニカで、そして、それは絶対に掴めないもので、名前を”人生”というのだと思った。
それを月並みな言葉で言うと、来た道なんてどうでもいいのだ!ということなのかもしれない。

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