【最近賞味したもの】

2006/05/05(金) 06:40

ムーンライダーズ30周年記念コンサート千秋楽

いきなり泣けた。
こりゃ、たまらん。

驚くのは観客の年齢層。20代が多い。
おいおい、おじさんのバンドだそ。どうして、こんなに若者が多いのだ。

むしろ、ingで聞いてきたおじさん、おばさんの方が少ない。
ここがムーンライダーズの真骨頂。

印象としては、80年代の音が多かった。
終わりの方で70年代の音を聞きたかったけど、70年代の音は6曲。ぱい関連曲が3曲。
彼らのメッセージは、懐かしさを求める聴衆に、未来を宣言しているよう。
後半戦が、最近の音で占めていたことでも、そういうメッセージを感じる。

アンコールなしで3時間。
まぁ、ここまでしてもらったら納得でしょう。

聴衆の中にセンチの細井さんを発見。
挨拶をしようと思ったけど、ボクのことなんて覚えてないな・・。

センチも一応今も残っているバンド。スィートベイジルで復活コンサート(?)も行った。
しかし、彼らには、これだけの若者は集められないだろう。

4月のムーンライダーズはライブ4本。
30周年記念の大きなイベント。
ロフトのライブだけは見れなかったけど、この千秋楽を含め3本のライブ。
こんなにムーンライダーズが身近だった一月はないだろう。

50代の彼らが、とにかく光って見える。
20代のアンテナの高い若者達が発見するのもわかる。
50代になろうと、懐メロなんてけっ飛ばして、「最新」を模索するおやじの生き方を見る。

ある面で裏切られた3回のライブ。
しかし、おやじの生き方を見た。

それに贅沢は言えない。
「大寒町」も「塀の上で」も「スカンピン」も聞けた。
「マスカット・ココナツ・バナナメロン」も「マイネームイズジャック」も聞けた。

大好きな曲のほとんどを聞くことができなかったけど、泣いた。
流れる曲に合わせて、時代の思い出が浮かんで泣いた。
彼らのかっこよさにも泣けた。

縁というのは不思議。
正直、90年以降の彼らは好きではない。
最新作は、なかなか良いけれど、全盛期は終わっている。
それでも、今でも聞く。これは、単なるくされ縁。

しかし、その縁に感謝。
ストーンズよりも数倍かっこよい。
彼らの方がなんぼも音に誠実だ。
そして、今も進化しようとしている。

変化と安定というビジネスにおける最大の課題。その回答が見えた。
この空間には、たくさんのヒントがあった。

そして、至高の時間だった。
ここ数年のベストライブの一つ。

そして、自分のビジネスの方向も見えた。
ずるい方なので、あいかわらずポートフォリオの組成的な展開だけど、底流に流れる精神は決まった。

「ムーンライダーズ30周年記念コンサート千秋楽」へのコメント(0件)
  1. 反応いただき有難うございました。
    私が、最近いきなり泣いたと言えば
    「よいとまけの唄」を聴いたときですかね。
    そういえばマンスリーCD聞いたのですが、
    本の出版の裏話大変興味深かったですね。
    全部書き直しだとか、筆が進まないとか、、。
    創作業とすれば作曲する様子と似ているところが
    ありますね、。
    ベートーベンなんかそんな楽譜が残っています。
    いわゆる構想段階の「スケッチ帳」なんかにその
    完成版にいたるまでの様子が書かれている場合が
    あるんですね。
    有名な第五番の「運命」なんかの第一楽章の終りは
    現在あるような形ではなくてもっとしつこい終わり方
    が構想されていたようです。
    ブルックナーなどは評判が悪かったり、他人に指摘を受けると
    書き直したりしたので版が何版かあり現在の演奏家を悩まし
    ます。
    ベートーベンの
    レオノーレ序曲は面白いですよ。
    第一番?第三番まであるのですが、これがまた一番、二番を
    聴くとなんとなくまどろっこしい感じがするのです。
    第三番が一番まとまっているんで余計そう感じるのかかも
    知れません。
    長くなってしまいました、。
    すいませんです。
    水をさしてしまいました。

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