日: 2006年8月7日
【最近賞味したもの】

2006/08/07(月) 08:54

シーガイア(オーシャンドーム)

人口の海の必然性。
あるのかもしれないけど、ボクにはわからない。

確かに、子どもだけで遊ばせておける海とか自由に波が作れてサーフィンができる海は便利だけど、何かおかしい。
「しょっぱくなくていいね」なんて言う言葉も聞こえたけど、どこか悲しい。

ベンダースが『東京画』で描いた日本人の特性。
その一つにレプリカがあった。
食堂のウィンドウの蝋細工をベンダースは日本人の気質と絡めてカメラで捉える。

オーシャンドームもそんな日本人が作ったものかもしれない。
本物のような偽物。ベンダースの視点は、そこにユニークさを捉えた。

オーシャンドームは本物のような偽物ではない。
あくまでも偽物。

ディズニーランドの景色は、外に飛び出した。
最初から偽物を決め込んだディズニーランドが外の建築などに影響を与える。
これも、きっとシュミラークル。

それは、食堂の蝋細工にも言える。
ボクのビフテキ(懐かしい表現)のイメージは今でも近所の食堂にあった蝋細工だ。

オーシャンドームはシュミラークルではない。
だから失敗した?

3時間ほどだが、オーシャンドームを楽しんだ。
それは、この巨大なものに投資をした人たちから消費をした私への「富の移転」である。

ソニーの盛田さんの息子が投資した新井リゾートも破綻した(近所です)。
私は仕事やプライベートでずいぶん使わせていただいた。
それも盛田家から消費をした私への「富の移転」だ。

これは単なる失敗ではない。
型を変えた公共事業だ。

提供されるものの品質は置いておいて、私たちは、別の型の公共サービスを受けている。
投資家は、旦那。そして、庶民は旦那の気持ちも知らずに、利用し文句を言う。

何だか、江戸時代みたいじゃないの!

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