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究極の親子どんぶり2006/05/01(月) 06:59
究極なんだそうだ。
まるで『おいしんぼ』みたい。
「そこまで言うなら食ってやろう」と日比谷の焼き鳥屋で思った。
当然だけど、普通だった。
確かに食材にはこだわっているようだけど、だからと言って親子どんぶりがとんでもないものになるわけはない。
親子どんぶりは、どこまで行っても親子どんぶり。
基本的にどこかチープなのよ。
したがって、ゴージャスになっても反感を覚えるだけ。
いわゆるマーケティングというものの使い方を典型的に間違ったのが、この「究極の親子どんぶり」。
売れれば、どんな過大広告もOKというのは、基本からずれている。
こういうネーミングをした段階で、アウト。料理人の誠意は感じられなくなる。
それでも、好奇心で食べてみるわけだけど、このネーミングがなければ、単なる旨い親子どんぶりが、ネーキングのせいで、2度と食うことはない嘘つきのどんぶりになってしまう。
その店の近くの中華料理屋で食べた「スープチャーハン」は旨かった。
また食べてもいいな・・と思った。
期待度を上げすぎるというのは、よくない。
本当は旨いものも普通にしてしまう。
当然、商品寿命も縮めてしまう。
そういうことに鈍感な商売が最近多いのは悲しいよね。
究極とかなんとか言わずに、「あったかいご飯の上に、とろっとした卵がかかってる(もろろん鶏肉の切り身もたっぷりと)」写真入りポスターでも店頭に貼っていれば、広告宣伝としては十分だと思いますけど。キャッチコピー命の焼き鳥屋さんなのでしょうかね。