日: 2011年10月4日
【TAROの日記】

2011/10/04(火) 08:23

上越地域医療センター病院での一こま

母が入院している。
老人性の疲労骨折のためでリハビリ中だったのが、脱腸の手術をすることになった。

手術の同意書を、妻がサインしようとしたが、「実の息子さんから欲しい」ということで、夕方5時に医者の話を聞くことになる。
そして、約束の5時より前に母のところへ行き、母と話をしながら医者を待つ。

実は、看護婦に、「お呼びするので待っていてください」と言われた時、私は医者は時間通りには来ないと思った。
看護婦の様子からは、それが十分伺えた。

私は、言われた段階で15分という時間を頭の中で設定した。
おそらく、呼ばれない。だから、5時15分になったらこちらから行く。そう決めた。

予定通り15分は過ぎた。
ナースステーションに行き、静かに言った。
「帰りますね」

私のその申し出を聞いて、一人の看護婦が小声で言った。
「委員会だよ・・」
そして、医者に電話を入れた。

「少し待ってください」
と言われたが、
「約束が違います」
と静かに言った。

すると、一人の看護婦が言いはなった。
「急患とかもありますから、時間通りというわけにはいきません」

この一言は、「君の名前は、何というのだ」と反応する場面だ。
しかし、実は、前日に妻から言われていた。
「くれぐれも、何かあっても失礼な態度は取らないように・・」
彼女の予感が当たり、そういう事態になりつつある。
妻に、言われててなければ、おそらく、私は、彼女を追い詰めた。

でも、それができないので、
「そういうことなら、そういうこともある・・と事前に言うのが筋ですね~」
と静かに静かに言った。

本当なら、「ウソだろ。本当は、病院の委員会の方が優先なんでしょ」とか、もう少し押さえて「それなら、5時の段階で、そう言うべきでしょう」なんて言いたいとも思ったけど、止めたおいた。
私は、言えなくて、妻をうらんだ。

それから数分後、医者が飛んできた。
雰囲気は最悪。
ナースステーションは、真っ暗。

医者の説明をさえぎり、同意者にサインをして帰ってきた。

そして、心の中で、おまえらの責任回避の事務手続きに付き合っているのに、さらに信用を落とすマネをするとはどういうことか・・と思った。

この場面に、彼らの全姿が映し出されている。

彼らは、人を大切にしていないのだ。する気もないのだ。

彼らにも事情はあるだろうが、この事実は変わらない。
そんな彼らに託すしかないとは、本当になさけない話だ。

これが日本の医療なのだと理解しつつ、こいつらの世話にならないことを考えねばならないと思った。
この世界もまともな奴は5%なのだろう。

そこにアクセスできない限り、これをガマンするしかない。

医者は若かった。
私にモノを言った看護婦は、年配だった。
こうして、若者は人として堕ちていく。

自分の狭い世界でしか役立たない自己を省みることもなく、堕ちていく。
それは彼の勝手だが、周りに迷惑がかかるという現実。
まー、事故として理解するしかないのだろう。

ちなみに、みなさま、こうしたクレームを言いたい場面はよくわると思います。
基本は、私がやったように「静かに」です。
これは効きますよ。
周辺すべてを飲み込むことは、ギャーギャー騒ぐだけが手ではありません。

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