2011/10/11(火) 08:34
スティーブ・ジョブズをどう思う?というご質問いただいたので、少し反応します。
「少し反応」には、2つの意味があります。
一つは、それほど、スティーブ・ジョブズのことを知らない。おそらく、これからもそれほど知ろうとはしない。
もう一つは、ブログでの反応なので、当然、「少し反応」しかできない。
・・という条件下で少しだけ・・です。
ジョン・レノンのいなくなった12月8日と同じように、世間では、突然、ジョブズ・ファンが現れました。
アップル・ストアーでの献花も、21年前を思いださせます。
ある日、ジョン・レノン・ファンがあちこちで増殖していることに驚いた21年前ほどではありませんが、それでも、何だか、急に、世間が、スティーブ、スティーブと叫ぶのには違和感を覚えます。
そして、彼の偉大さが語られるのですが、どうなんでしょう?
だって、冷静に考えたら、本田宗一郎とそれほど変わらないと思うんです。
もちろん、スティーブ・ジョブズのことをよく知らないからそう思うのかもしれません。
でも、世間だって私と同じようなものでしょう。
「世界市場へ出て行くものは、単なる製品といった”物”ではない。それ以前にある思想だ、・・・・・」
これって、何も言わなければ、今なら、スティーブの言葉だと思いそうですよね。
でも、この言葉は38年前の本田宗一郎の言葉です。
時代のアンチとしてのスティーブは、過去では普通だと思います。
そういう起業家はたくさんいました。
だから、スティーブを特別視することになってしまった方に、問題があるように思います。
それはそれとして、彼が世に出した作品の多くは魅力的でした。
その作品も、時代の流れの中で寂れていくのでしょうが、鉄道の発明の後に都市社会が豊になっていったような、時代のインパクトは十分与えたと思います。
それは、次の”逆流の時代”に向けての砲火なんでしょうね。
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