日: 2006年10月5日
【最近賞味したもの】

2006/10/05(木) 05:32

『ゆれる』

どういうわけか、映画には法廷ものの名作が多い。
個人的に好きなのは、アメリカなら『オペラハット』、日本なら『日本泥棒日記』(どっちも古いな~)。

まぁ、そんな法廷もの名作とは少々角度が違うけど、『ゆれる』もそんな法廷ものの名作に入れたい。

この映画は、きっと今年の邦画の収穫だ。
それは、フィルムが回り出した時にすぐに感じ取れた。
リズムがいい。
それに尽きる。
別に特別なことはない。そこにワザを感じた。
こういうリズムの映画は、編集段階で興奮するんじゃないかな?

守るものがある者の悲哀とたくましさ。
守りを放棄した者の自由と呪縛。
結局は、守る者の手のひらで踊った自由な者たち。
守りと創造はそれぞれに偏向して、偏向したところから新たな真実を紡ぐ。
定めと順序。私服とスーツ。

んーー、こりゃ、とんでもなくうまいアプローチでテーマに臨んだよな。
これだから邦画は面白い。

2006年10月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  
ページトップヘ