『年末年始のごあいさつ』 2016 - 2017

年末のご挨拶(2016年末)

  • 美しい「花」がある。
    「花」の美しさといふ様なものはない

    (小林 秀雄)

    この言葉は、『週刊 岡本吏郎』でも一度引用しました。
    そして、この味わい深い言葉は、今年の暮れにこそ相応しいと思います。

    週刊 岡本吏郎』同様に、この言葉を言い換えたいと思います。

    素晴らしい「人生」がある。
    「人生」の素晴らしさといふ様なものはない

    小林秀雄の言うように、普遍的な美しさなんてありません。
    そして、普遍的素晴らしさもない。
    それぞれがそれぞれでいいのです。

    もちろん、一致団結してコトを成すという時代もありました。
    そして、そういう時代は共通の価値観が必要でした。

    最早、そんなものはありません。
    そのために、時代は混乱し、
    どの島に泳ぎ着けばいいか悩んでいる人はたくさんいます。

    しかし、そろそろ慣れるべきです。
    世の中のあらゆる言説は最早邪魔でしかありません。
    「おまえの価値観で、人をくくるな!」
    と言ってやるべきです。

    美しい「花」がある。
    「花」の美しさといふ様なものはない

    この言葉を心に刻んでおく、そして行動する。
    それだけで、私はいいと思います。

    今年も大変お世話になりました。
    また、次の「一年」がはじまります。

    来年もよろしくお願いします。

    2016年12月29日

    岡本吏郎

年始のご挨拶(2017年1月1日)

  • あけましておめでとうございます。
    今年もよろしくお願いします。

    あいかわらず1年が経つのは早いですね。
    また私は「年始めのご挨拶」を書いています。

    しかし、もうこういうことを言うのは止めようと思います。
    それは、私が重要な事実を認めることにしたからです。
    今までも何となくそうではないかと考えてはいました。
    しかし、「自分の勘違いだろー」と認めきれないでいたのです。
    でも、最早そんなことを言っている場合ではありません。

    ですから、この確信を言い切ってしまおうと思います。

    「時間は加速している」

    太陽が毎日同じように昇って、同じように沈もうが、この確信は正しいです。
    みんな、騙されているのです。
    やっぱり20年前の1年と今の1年では、時間経過が違うのです。

    私は自分の子供たちに言ってやろうと思います。
    「いいか、後5年くらいで、おまえらは40代になる。覚悟しておけよ」

    そうです。
    私が成人してからも実は8年くらいしか経っていないのです。
    35年なんてウソなのです。

    これが私が認めることにした確信です。
    3ヶ月後には、また「年始めのご挨拶」を書く羽目になっていると思われますから、
    もっともっと焦って生きようと思います。

    「いい年して・・」なんて言葉は、必要ありません。
    私たちはいつまでも若いのです。赤子なのです。
    そんなに生きていないのですから・・。
    それなのに、時間はさらに加速して過ぎ去っていくのです。

    準備はいいですか?
    お正月だからといって侮っていてはいけません。
    時間はないのです。
    最低でも人の4倍は生きてやりましょう。

    今年もよろしくお願いします。

    2017年1月1日

    岡本吏郎