月: 2006年7月
【ワークに関する二三のことがら】

2006/07/15(土) 05:31

「Thelonious Himself」 Thelonious Monk

2004年12月のワークはセロニアス・モンクというビューティフルな変人を肴にワークを行いました。
この人のメロディーは、クセになったら抜けられない独特なものがあります。嫌いな人は嫌い。はまる人はとことんはまりますね。
私は「超」がつくほどのモンク・マニアではありませんが、それでもジャズミュジシャンの中では最も好きな人です。変さがいいんですよね。

(さらに…)

【苦しめTAROお仕事LIVE】

2006/07/14(金) 08:41

ナマ岡本at東京

12日、2回目の「ナマ岡本Q&Aat東京」。

「なんで、こんな暑い時に、東京に来てしまったんだぁー」
と思いながら暑い秋葉原を歩く。

「ナマ岡本」は普段会ったことがないけど、「オカモト」ってのにちょっと興味がある人に出会える良い機会。
まったくお金にならない割には、大きく時間を使う酔狂な催しだけど、それなりに楽しい。
特に地方は旨いものが食べられるのでうれしい。

その点で東京は、何でもあるけど案外何もないところ。
意外にも「東京ならでは・・」っていうのってあんまりないんだよなー。
なんて思いながら、しゃべくりまくってきた。

質問の内容が、面白かったせいか、秘密にしておきたいことをかなり話してしまったなーと少々反省。
まぁ、せっかく来ていただいたからサービスですね・・。

条件良すぎのため、来年まで日程が入ってしまっているけど、呼んでいただけるのはありがたい。

【最近賞味したもの】

2006/07/13(木) 05:17

ブランド評価

元大手広告会社の人(大学教授)から、ブランド評価の話を聞いた。

聞いて思った。
「こいつらが、研究している学問ぽいものは、一種の詐欺だ」

これに尽きる。

しかし、彼らに悪意はない。
マジメなのだ。
このマジメによる犠牲の多さは、どれくらいに及んでいるんだろう?

きっと、大企業は、こういった広告屋やコンサルタント、システム開発屋に無駄なお金をたくさん払ってきているんだろうな・・。

そもそも、ジブリとトヨタというブランドを同次元で価値評価する意味がどこあるのか?
ブランドランキングにまったく出てこない中小企業は、企業価値が本当に低いのか?
大衆から嫌われることを選んだブランドが案外儲けている事実はどう考えるのか?

なんて、まともな質問をすること自体に意味が感じられない。

ただただ、ムダ。
ただただ、まやかし。

こんなくだらないものを研究する奴らがいるから、混乱するのだ。

追記

そういえば、「あなたのブランドを構築します」という仕事もあるそうな・・・。
冷静に考えれば、こういう商売がいかにズレているかがわかる。
ブランドなんて、第三者が構築するものではないはずなのに・・・。

【最近賞味したもの】

2006/07/12(水) 05:02

ブラック=ショールズ・モデル

ブラック=ショールズ・モデルの方程式を導く過程について話を聞いた。

私は数学にまったく縁のない人間である。
微分積分の意味すら、わかっているか怪しい。
そんな人間が、ブラック=ショールズの方程式の話を聞いていること自体がおかしい。

「マルチンゲール」というキーワード一つとっても、理屈はわかるけど方程式に関連してくるとさっぱりわからなくなる。
そんなこんなで、苦節の5分。

5分経ったら、気づいた。
「放棄しよう。わからなくてもいい・・」

この瞬間の気持ちの良いこと。
「あー、こういう気持ちよさもあるんだ・・」と思った。

その後、思考放棄した私が、何を考えていたかはわからない。
人生の一時を放棄した自分に喜びを覚えていたことだけは確かだけど、あまり記憶はない。

「はい、証明できました」という講師の先生の声で我に返る。
証明に約50分。
45分ほど、思考を放棄していたことになる。
一つの方程式の証明に50分というのには驚いたと同時に、無理して付いて行かなくて良かったと思った。

ちなみに、50分で解けるようになった今の時代というのは素晴らしいらしい。
「そんなものか~」と思っていると、「質問ありませんか?」と言われる。
あったら、大変だよ!

ただ、わかったことがある。
こういう高等数学(?)も、案外、「エイ、ヤー」ってところがある。

意外にもビジネスに近いのだ。
めんどくさい式を消すために、代入や前提の変更を繰り返す所なんかもビジネスに近い。
公式を組合せながら、飛躍していくところも似ている。

どうも、数学のセンスも、加えたり、除いたり、倍にしたり、くっつけたり・・というプロセスから見てビジネスと変わらない。

あまりの共通項の多さに、驚いた。
もしや、優秀な経営者は数学という遊びを覚えたら、案外、スゴイ数学者になるのかもしれない。

ただ、数学者の藤原正彦さんは「役に立たないことを研究するのが学問」と言っているから、数学とビジネスでは、ここだけは違うかも?

でも、ビジネスとは、その役に立たないものも利用するから偉いんだけどね!

【最近賞味したもの】

2006/07/11(火) 06:49

『ALWAYS 三丁目の夕日』

んーー、どうして、キネ旬1位なの?
んーー、どうして、アカデミー賞の作品賞なの?

悪い映画ではない。
と言うか、好きな映画だ。
でも、キネ旬の6位から8位くらいが順当でしょう。

そういう点で、この映画は損してるよな~。

・・なんて事を泣きながら思った。

この手をやられたら泣かないわけにはいかない。
素直に「泣いてやるぞ~、この野郎!!」という映画だ。

賞からは遠いような役者の軽い演技もいい(それで、賞取ってるんだから、おかしいぞ!と個人的には思う・・)。
マンガ同様に、シリーズ化して毎年見たい。
「浜ちゃん」はいまいちなので、こっちの方が「寅さん」の代わりになる。

おしゃべりしながら。そして、ポテトチップスを食べながら見る映画が一つくらいあってもいい。
この映画が描く日本の大衆の楽しみの中には、そんな場末の映画館もあった。

「寅さん」がなくなった時、あの猥雑な映画館の雰囲気もなくなった。
個人的には、こういう映画が、そんな猥雑な雰囲気を復活させてくれたらと思うんだけど・・。

飲食禁止の映画館で、じっくり映画を見るのも楽しい。
どんちゃん騒いで見る映画も楽しい。

シリーズ化して、そんなポジションになって欲しいと熱烈にのぞむのだった。

【苦しめTAROお仕事LIVE】

2006/07/10(月) 08:29

『戦略構築セミナー』3日目

終わった後の反省会での第一声は、
「やっぱり、このセミナーはやり続けないといけないね・・」
だった。

昨年も同じようなことを言っていたような・・。
それで、今年もやっているわけだけど、やっている時間がない。
そこを無理に時間作って、やっと一回分の時間を作ったわけだけど、来年もやらないといけないな・・と思っている。

セミナーの一部には、「スター戦略構築法」を使う部分もある。
最近は、多くのコンサルさん達が、この手法をセミナーのメインにして似たようなセミナーをやっているらしい。

参加者の一人が「なんだ、スタ戦か・・」と思ってきたけど、まったく違っていた・・と漏らしていたけど、まぁ、世の中に溢れていると勘違いもされてしまうわな。

「おいしい非常食」が、「○○フード」(○○部分は内緒!)に変わるなど、今回も、面白い戦略が出た。
逆に、戦略の欠陥がどんどん明らかになり、課題を背負って帰った人もいる。

まぁ、いずれにしても、大きく儲けたければ、道は険しい。

歩み方はセミナーで披露させてもらった。
きっと、どんな本を読んでも書いていない確実な歩み方・・だと思う。

セミナーが終わっていつも思うことは、一つ。
戦略は面白い。

【苦しめTAROお仕事LIVE】

2006/07/07(金) 07:16

合宿セミナー2日目

セミナーの2日目は時間が大変だ。
1日目は、何時間まででもできるけど、2日目は懇親会があるので、時間通りに終わらないといけない。

これが大変。
まぁ、内容を毎回詰め込みすぎでいるせいだけど、やっぱり価値は落としたくないからなーぁ。あー大変。

今年は、1回だけの『戦略セミナー』だけど、やっぱり戦略は面白い。
普遍性と特殊性。その狭間から創造する打ち手。
そして、作った戦略も一回性。

んーーー、戦略は本当に面白い。

【苦しめTAROお仕事LIVE】

2006/07/06(木) 10:27

合宿セミナーは大変だ。

あいかわらずであるが、遅くなった。
終わったのが10時半。一日目からこれでどうするんだぁ?

まぁ、どんどんコンテンツが増えていくので仕方ない。

しかし、12時間以上話まくっているというのは異常だ。
ちょっと考えないとな・・。

天から「雑談しなきゃいいんだよ」という声が聞こえたりして・・。

えー、本日、二日目突入です。

【無理に哲学】

2006/07/05(水) 08:50

ポランニーの一言

「暗黙知」で有名なマイケル・ポランニーの兄、カール・ポランニーは有名な経済学者。
この兄弟は、なんだかとってもスゴイ人たちだ。

そのカール・ポランニーの言葉が、雑誌「選択」の後記に出ていた。
「生産要素は商品化できない」

ポランニーの本はなかなか手強い。過去に数冊読んでいるけどこんな言葉が出てたのは初めて知った!!(情けない・・)

ここでポランニーが言う「生産要素」とは労働や土地、貨幣(資本)のことらしい。
そして、
「生産要素を切り売りするなら、投機経済が横行し、実体経済は破滅に向かう」
と言っている。

こりゃー、今の自分の気分をよく言ってくれているなー。
この「生産要素」には、最近流行の情報商材なんてものも入りそうだ・・・。

ただ、それも歴史の必然だとは思う。
情報の価値がゼロになる。この方向は変えられない(これについて話すと長くなるので一言ですいません)。
貨幣の売買も、実体経済のリスクヘッジとして必要だ。
リスクを負ってくれる者があるから、今の経済が成り立っている面も無視できない。

さて、問題は、ポランニーが言う破滅のシナリオ。
「破滅」という文字は物騒だけど、来る。そう思う。
それは物騒な文字面ほどに崩壊的なことではないように思うけど、どうしても来る。

パンドラの箱は開いちゃった。
ただ、箱の中には「智慧」という文字がある。

現在の溢れている「くだらない情報」(マーケティング系は悲惨です・・)は、真実を見せる鏡。
その向こうにある「智慧の実」は旨い・・。

【最近賞味したもの】

2006/07/04(火) 07:03

『レント』

ミュージカルを「まんま」映画にするのは辛いと思った。
まぁ、いつも思うところだけど、この映画では特に感じる。

一番気になったのがカット。
特に、曲の最初をワンカットで見せていき、後半でカット割りを多用するやり口は、「もっとも」と思いつつも辛い。
ミュージカルで、カメラの存在を感じてしまうのはなーーー。
逆に、カメラ(視線)を感じることで効果的な映画もあるわけだから、どこかに無理があるんだよな。

脚本が、「ミュージカルを映画にしたんだから、これでいいんだぁ!バカ野郎~」的なところも辛いよな・・。

でも、良くできている。
半年後には、本物の舞台が来る。
映画はフロントエンド。
映画館でもチケットはよく売れていた。

「そんなに金かけたら、何だって当たるんじゃない?」という感じの『ダビンチコード』的臭いもなく、確実に「ツー」と言われる人をエスカレーターに乗せることでしょう。
「フロントエンド1800円」な映画でした。

後、「時代性」という点では重要。
ある角度から、全てを写した・・と思う。
このミュージカルの問題提起は、月並みだけど、確実に我々の足下に来る。
そういう面じゃ、「仕事な人」は見ておく必要あり?

帰ってから、トッド・ラングレンの『ラント』を聞く。
関係ないけど聞きたくなった。
何年ぶりに聞いたかな?
こんな機会がないと聞かないもんね。

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