月: 2009年4月
【無理に哲学】

2009/04/30(木) 05:07

リズム

洞察力もあるし、

テクニックも文句なしだった。

でも、リズムに問題があった。

           (ヨハン・クライフ)
****************

経営でも同じですよね。

リズムが大事。

極端なことを言えば、

売上げも利益も関係なし。

素晴らしいリズムを保つことが全てです。

しかし、

中小企業が、リズムを保つのは、
並大抵ではありません。

一人一人の負荷が多いうえに、
リズム感も悪いときています。

私は、あまりリズム感が良くないので、
楽器をやっても、弾けるようになるまでに、
かなり苦しむ方なのですが、

会社では、リズム感の悪いスタッフに
苦しむことが多くあります。

自分のリズム感にも
スタッフのリズム感にも
イライラすることになっているんですねー。

それでも、
リズムを保つことに、焦点を当て続けないといけない。
これは、身体の小さい中小企業ならば、なおさらのことです。

【無理に哲学】

2009/04/28(火) 05:20

バカは高いところが好き

いかなる被造物といえども、

己れの存在を否定せずして

より高いグレードの自然に到達するのは不可能だ.

(アナンダ・クーマラスワミー)

********************

「自己否定即自己実現」
と言ったのは、誰だっけ?

ド忘れてしてしまいました。

確か、このテーマについては、
ニュースレターか有料メルマの原稿に書いたので、
気になる方は、そちらでご確認ください。

ここでアナンダが言う
「より高いグレードの”自然”」というのがいいですね。

そう、”自然”なんですよね。

このことについては、
『易経』でも、”坤為地”という卦のところに載っています。

確か
「習わないでもわかる」
というような表現になっていました。

私たちは、自己否定を続けていると(続けるのは難しいけど・・)、
時々、この境地になることがあります。

それは、いつも、
「コンチハー」
と言ってくるものではないので、
困ってしまうのですが、

来る時は決まっています。

十分、自己否定ができたときです。
でも、自己否定ってイライラするから、
創造というのは、イライラの行為ですね。

それでも、前に進もうというのは何なんでしょう?

バカは高いところが好き

ということでしょう。

*******************

「自分は正しい」ということを前提とした

「学び」は成立しません。

                  (内田 樹)

【無理に哲学】

2009/04/27(月) 05:46

邂逅

人生における一大事、

人生を人生として私たちに確認させるものは、

一言で言うならば邂逅であるといってよい。

                  (亀井勝一郎)

 ・・・・・・・ 亀井さんは、こう続けます。

書物でもいい

師匠でも友人でも恋人でもいい。

誰に出会ったかということが重大だ。

 ・・・・・・・ さらにさらに、亀井さんは続けます。

もしこのとき、この人(あるいは書物)に、

会わなかったならば、

自分はどうなっていたであろうと思うことがある。

そこに生ずるのは謝念である。

人生に対する謝念とは、邂逅の歓喜である。

こうした言葉に出会った時、何も言うことがなくなります。

できたら、後段の文章を、自分で書いてみてください。

相当量の過去の映像が浮かびますから・・・・・・。

そして、間違いなく、そこには邂逅の歓喜があります。

【無理に哲学】

2009/04/24(金) 05:02

安定

人間に安定なんてないよ

             (立川談志)

しかし、だから、安定を求めても仕方ない・・ではないですよね。

人間なんだから、安定は求めればいい。

ただ、そんなものは幻想だ・・ということを知って求めよ・・ということでしょう。

家元(立川談志のこと)も、そう言いたいのではないかと勝手に思っています。

以前、ある若者が、

「どうすると、バランスの取れる生活ができますか?」

と聞いてきたので、

人間というのはね、”過ぎる生き物”なの、飲み過ぎるし、太りすぎるし、使いすぎる。

でも、それを小利口に”過ぎちゃいけない”と考えるはよくない。

・・・・・なんて生意気を言わせていただきましたが、本当にそう思いますね。

バランスなんて、極端に走ってみなくちゃわかるわけがありません。

「安定」だって求めりゃいいですよ。

【無理に哲学】

2009/04/23(木) 04:53

竹のフシ

竹にはフシがある。

そのフシがあるからこそ、

竹は雪にも負けない強さをもつものだ。

同じように企業にもフシがある。

儲かっている時は、スムーズに伸びていくが、

儲からんときが一つのフシになる。

このフシの時期が大切なのだ。

                 (本田宗一郎)

*********************

連続○期増収増益なんてのは、

別に狙わなくても良いと言うことですね。

*********************

私は、フシのない企業は、

どうも不安で見ていられないような気がする。

                 (本田宗一郎)

*********************

生意気ですが、実は私もそう思っています。
             

【無理に哲学】

2009/04/22(水) 05:25

他者の欲望

他者の欲望

            (コジューヴ)

この間、グループコンサルで、質問された。

「他に、相手をエモーショナルにするテクニックにはどんなものがありますか?」

あんまり、テクニックの話は好きではないけれど、

ビジネスの再構築時には、多少、テクニックも必要です。

そして、いろいろお話申し上げたところですが、

一番大きな肝は、

「他者の欲望」

でしょう。

だって、私たちは「他者の求めるものを欲望する」がなくては生きられないんですから・・。
それが一番、エモーショナルに決まっています。

でぇ、これを踏まえてのテクニックですね。

昔は、こういうことって、”哲学する”ことだったんだけど、

最近は、”金儲けする”になってしまっているのは、悲しいことではあります。

【無理に哲学】

2009/04/21(火) 04:53

自動販売機

ものを学ぶというのは、

定額の対価を投じれば

相当額の商品が出てくる

自動販売機を利用することと違います。

               (内田 樹)

これですよ!!!!!

「ものを学ぶ」が、商品になってしまったので、

多くの人が自動販売機感覚になっているわけで、

時々、自動販売機から買った知識を、

臆面もなく披露している人とかを見ますが(うー、自分もそうかもしれない・・)、

あれって、怖いですよね~。

ちなみに、
私は、若かりし頃、お師匠様に、
この件で、こっぴどくいじめられたことがあります。

最近、忘れてたけど、気をつけよぉ・・。

【無理に哲学】

2009/04/20(月) 05:45

健全な成功

一種のスポーツとして

成功を追求する者は、

健全である。

           (三木 清)

最近流行の”儲けるため”の勉強法に
違和感を感じる根はここにありますね。

昔の勉強法は、一種のスポーツでした。

そして、”成功法市場”での違和感も同様ですね。

考えてみれば、確かに、みんな、スポーツみたいにやっています。
そうじゃない人が語る”成功”って、なにか卑しいんだよな。

でぇ、短距離などで優秀な成績をおさめた人が、
「オレね、短距離で、記録持っていてさ」
とは言わないように、

スポーツ系成功者は、
自分の成功を口に出して言ったりはしませんね。

追記

しかし、あれですね。
三木清さんが、こんなことを昔に語っているくらいですから、
いつの世にも、あるんですね・・。

【無理に哲学】

2009/04/17(金) 05:05

”追求”の不追求

再び、昨日の続きです。

昨日のフランクルの言葉。

そこからの問い。

その答えを言葉にしたのを

私がはじめて読んだのは、

次の言葉でした。

人間は、ただ、

ほどなくして忘れられると思われる仕事を

積み上げていくだけである。

             (マイケル・ポランニー)

キルケゴールが提起した”可能性”。

その可能性の追求。

その追求は、”追求”を止めた時に、意味をなします。

「人生は、私に何を期待しているか」

それは、単なる”積み上げ”のこと。

その”積み上げ”が、次の問いを迫る。

それを「人生の期待」と言う。

んー、こんな発見をブログに書くなんてもったいない・・・。

【無理に哲学】

2009/04/16(木) 04:59

人生の声

昨日の続きです。

「私は人生にまだ何を期待できるか」

と問うことはありません。

いまではもう、

「人生は私に何を期待しているのか」

と問うだけです。

人生のどのような仕事が私を待っているか

と問うだけなのです。

             (V・E・フランクル)

可能性という視点から、ピョンと飛ぶと、この境地。

そのためには、「人生から問われるような私」にならないといけませんよね。

でも、それは、単に、人生の声を聞くようにするだけなので難しくはありません。

・・・なんて言ってはいけません。

その声が聞こえない。そこが問題なんですね。

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