月: 2009年9月
【無理に哲学】

2009/09/11(金) 04:31

意識的で無意識的

では、ジョージ・マーティンという
職人の言葉で締めくくりましょう。

***************
ボーイズが、「これまでと違ったもの」
を求めたことで、

彼らは、意識的にも無意識的にも

「商業的なもの」から逸脱することに
なったのです。

      (ジョージ・マーティン)
***************

”意識的”に、”無意識的”が味方をすれば
そりゃ、無敵です。

そして、
ビートルズはそれをやっていた。

それは、4人の発言からも明かです。

彼らがアクセスしていたところは、どこなのか?

月並みには、”A・フィールド”という言葉が
浮かんだりしますが、

あの頃の彼らには、そのアクセス権が与えら
れていた・・というわけです。

あの頃というのは、
だいたい、リボルバー期からサージェントペパー期。

その後もホワイトアルバム、アビーロードという
名盤を生み出しますが、この頃がチームの創作
としては、ピークだったでしょう。

あの頃の音楽がどうして今の音楽よりも魅力的なのかは、
単に、私たちの音楽体験が増えてしまったことも要因ですが
それ以上に、空気の封入がうまかったのでしょう。

彼らのこの頃の仕事は、
クリエイティブ世紀と言われる時代の理想型なのかもしれません。

2009年のデジタル・リマスターの意味を、そんなところに
置いておこうと思います(個人的には・・)。

【無理に哲学】

2009/09/10(木) 04:16

時代4

ってことで、最後はポール。

********************

(時代の精神に)合わせようとしたんじゃない。

たまたま僕らがそういうムードになっていたんだ。

僕はむしろ流行から外れたところに、

当てはまるものを探していた。

           (ポール・マッカートニー)
********************

さて、ビートルズのデジタル・リマスターが
4年の作業を経て、2009年に出てくるというのも
時代でしょうか?
待たされましたからね・・。

あまりに待たされて、
もう出ないかと一瞬思ったこともありました。

でも、”そういうムード”になったのかな?

予約で100万枚(日本で)。
これは、流行を外れるどころか、流行です。

【無理に哲学】

2009/09/09(水) 04:10

時代3

そして、昨日に続き、ジョージ・ハリスンは
さらに革新的なことを言っています。

**************

口髭はシンクロニシティであり、

集合意識の表明でもあった。

      (ジョージ・ハリスン)

**************

もう、「フフフフフ・・」ですね。

勝手に一人喜んでいますが、
読んでいる人にわかってもらえるかな?

いやーー、「フフフフフフ・・」ですね〜。

何も言うことはありません。

でも、一言。
また、その時代は近づいています。

【無理に哲学】

2009/09/08(火) 04:02

時代2

でぇ、昨日に続き、

ジョン・レノンは、こんな風に語ります。

***************
僕らだって何かに影響されたんだよ。

そのときそこにあった何かに。

誰が何を最初にやったかなんて、

考えても意味がない。

僕らは60年代の一部なんだ。

すべて、自然に起きていたことだ。

          (ジョン・レノン)
**************

このジョンの発言を最初に発見した時は
喜びました。

そうか、ジョン本人もそう思っていたんだ・・
と思いました。

でぇ、その私の思っていたことは、
『週間 岡本吏郎』の11月と来年の1月に
書きます。

それは置いておいて、
テープの逆回転やフィードバックなど、
ジョンが”最初”のものって多いのですが、
全部、自然に起きたことなんですね(やっぱり)。

オレが考えた・・なんていうのは意味がないのです。
この意味は、プチ・グルコン参加の方々はよくおわ
かりだと思います。

【無理に哲学】

2009/09/07(月) 04:22

時代

今週は、9月9日のビートルズの
デジタル・リマスター発売記念で、ビートルズの引用でいきます。

しかし、
忌野清志郎の死には、すぐに反応できなかったし、
松原泰道和尚の死には、まったく反応できないでいるにの、
ビートルズがすぐ反応できちゃうのは、”死”ではないから
ですかね。
やっぱり気楽に引用できます。

泰道和尚は時間がかかりそうです。

**********************
口髭はヒッピーの要素の一つだった。

髪を伸ばし、

口髭を伸ばし、

そして、ボクの場合は顎髭も生やした。

あれは60年代が一世を風靡し始めたって言う時代

だったね。

                    (リンゴ・スター)
*********************

60年代を三人称で語るリンゴのセンスに拍手です。

子どもだった私も、そんな60年代に憧れました。

あの時代は、大衆が能動的だったように思うのです。

今は、悪いけど、私も含めて受動的。

社会起業的なところだけは60年代と同じなのに、
残念ですね。

【無理に哲学】

2009/09/04(金) 04:53

現実

現実のものを観察しなさい。

あなたの想いではなく。

     (フリッツ・パールズ)

*************

私の大好きな言葉です。

想いも大事ですが、
想いには、
各自のドライバが影響します。
各自の否認も影響しますし、
各自の抑圧も影響します。
さらに、
各自の自己対象も影響しますし、
当然、自己愛も影響します。

そして、
さらにさらに諸々が影響します。

そして、そして、その前に、
私たちは、現実を知らなすぎるのです。

【無理に哲学】

2009/09/03(木) 05:43

未完結

行為が忌まわしいのは、

それが完了していないから(だけ)なのだ。

          (ジャン・ジャネ『泥棒日記』より)

**********************

いわゆるunfinished businessというやつですね。

しかし、この忌まわしい行為を
多かれ少なかれ私たちはやっています。

しかし、人生最初の忌まわしい行為が、
その後の掘る穴の深さを決定している・・としたら・・。

もしそうなら、それ以上の穴は掘れないということになります。

そして、これが人生の最大のハンデなのでしょう。

指導者という者の役割は、そのハンデを乗り越えるためにあります。

だから、メンターという言葉、嫌いですね。

【無理に哲学】

2009/09/02(水) 04:36

可能性

人間というものの持つ

可能性の振幅はかなり大きい

       (上田紀行)

*************

まずは、どうして、こういう真実を
多くの人は直視しないのでしょう?

それは、簡単です。
だって、私も、昨日、息子に、
「お父さん、人間の可能性なんて無限のわけないよね」
と聞かれて、
「そんなことはない。無限だよ」
なんて言っていますから・・。

この私の息子に対する態度が、すでに下ブレの可能性を
隠しているわけです。

まぁ、世の中、それが当たり前でしょう。
この親子の会話で、
「あのな、確かに可能性は無限なんだ。しかし、下に行く可能性も無限なんだ」
とは言えません。

しかし、
いつか、それを息子に言う時は来る。
そして、それはそんな先のことではないように思います。

ちなみに、
経営者で成功を続けることは、この振幅の怖さを知っている人です。

【無理に哲学】

2009/09/01(火) 04:23

オフ

今日も村上さんで・・

*******************
「充実した仕事のためには、

   心躍るオフの時間が必要だ」

というのは、

無能なビジネスマンをターゲットとして、

コマーシャリズムが垂れ流し続けるウソである

                     (村上 龍)

*******************

昨日、雑誌を見ていたら、

年に四回も海外旅行に行っている・・という成功者(本人比)

が書いた本の広告が出ていました。

それを見て、
「ふーん」とは思いましたが、
「へー」とは思いませんでした。

その理由は、この村上発言的気分にあります。

ところで、
(本人比)という表現、大変気に入っています。
詳しくは、日垣隆さんの「勝」本と「北」本をお読み下さい。

「勝」本は、
『勝間和代現象を読み解く』

「北」本は、
『〈北朝鮮〉はなぜ嫌われるのか』

です。

ちなみに、
前者は、爆笑で読ませていただきました。
勝間さんのことは、まったく知りませんが、
ちょっと興味が出てきました。

完全な、事後報告ですが、
私にも(本人比)を使わせてください!>日垣アニキ

※(本人比)に関する関連記事を先週の『週刊岡本吏郎』でも書かせていただきました。

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