【無理に哲学】
2009/09/11(金) 04:31
意識的で無意識的
では、ジョージ・マーティンという
職人の言葉で締めくくりましょう。
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ボーイズが、「これまでと違ったもの」
を求めたことで、
彼らは、意識的にも無意識的にも
「商業的なもの」から逸脱することに
なったのです。
(ジョージ・マーティン)
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”意識的”に、”無意識的”が味方をすれば
そりゃ、無敵です。
そして、
ビートルズはそれをやっていた。
それは、4人の発言からも明かです。
彼らがアクセスしていたところは、どこなのか?
月並みには、”A・フィールド”という言葉が
浮かんだりしますが、
あの頃の彼らには、そのアクセス権が与えら
れていた・・というわけです。
あの頃というのは、
だいたい、リボルバー期からサージェントペパー期。
その後もホワイトアルバム、アビーロードという
名盤を生み出しますが、この頃がチームの創作
としては、ピークだったでしょう。
あの頃の音楽がどうして今の音楽よりも魅力的なのかは、
単に、私たちの音楽体験が増えてしまったことも要因ですが
それ以上に、空気の封入がうまかったのでしょう。
彼らのこの頃の仕事は、
クリエイティブ世紀と言われる時代の理想型なのかもしれません。
2009年のデジタル・リマスターの意味を、そんなところに
置いておこうと思います(個人的には・・)。
【無理に哲学】
2009/09/10(木) 04:16
時代4
ってことで、最後はポール。
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(時代の精神に)合わせようとしたんじゃない。
たまたま僕らがそういうムードになっていたんだ。
僕はむしろ流行から外れたところに、
当てはまるものを探していた。
(ポール・マッカートニー)
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さて、ビートルズのデジタル・リマスターが
4年の作業を経て、2009年に出てくるというのも
時代でしょうか?
待たされましたからね・・。
あまりに待たされて、
もう出ないかと一瞬思ったこともありました。
でも、”そういうムード”になったのかな?
予約で100万枚(日本で)。
これは、流行を外れるどころか、流行です。
【無理に哲学】
2009/09/09(水) 04:10
時代3
そして、昨日に続き、ジョージ・ハリスンは
さらに革新的なことを言っています。
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口髭はシンクロニシティであり、
集合意識の表明でもあった。
(ジョージ・ハリスン)
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もう、「フフフフフ・・」ですね。
勝手に一人喜んでいますが、
読んでいる人にわかってもらえるかな?
いやーー、「フフフフフフ・・」ですね〜。
何も言うことはありません。
でも、一言。
また、その時代は近づいています。
【無理に哲学】
2009/09/08(火) 04:02
時代2
でぇ、昨日に続き、
ジョン・レノンは、こんな風に語ります。
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僕らだって何かに影響されたんだよ。
そのときそこにあった何かに。
誰が何を最初にやったかなんて、
考えても意味がない。
僕らは60年代の一部なんだ。
すべて、自然に起きていたことだ。
(ジョン・レノン)
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このジョンの発言を最初に発見した時は
喜びました。
そうか、ジョン本人もそう思っていたんだ・・
と思いました。
でぇ、その私の思っていたことは、
『週間 岡本吏郎』の11月と来年の1月に
書きます。
それは置いておいて、
テープの逆回転やフィードバックなど、
ジョンが”最初”のものって多いのですが、
全部、自然に起きたことなんですね(やっぱり)。
オレが考えた・・なんていうのは意味がないのです。
この意味は、プチ・グルコン参加の方々はよくおわ
かりだと思います。
【無理に哲学】
2009/09/07(月) 04:22
時代
今週は、9月9日のビートルズの
デジタル・リマスター発売記念で、ビートルズの引用でいきます。
しかし、
忌野清志郎の死には、すぐに反応できなかったし、
松原泰道和尚の死には、まったく反応できないでいるにの、
ビートルズがすぐ反応できちゃうのは、”死”ではないから
ですかね。
やっぱり気楽に引用できます。
泰道和尚は時間がかかりそうです。
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口髭はヒッピーの要素の一つだった。
髪を伸ばし、
口髭を伸ばし、
そして、ボクの場合は顎髭も生やした。
あれは60年代が一世を風靡し始めたって言う時代
だったね。
(リンゴ・スター)
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60年代を三人称で語るリンゴのセンスに拍手です。
子どもだった私も、そんな60年代に憧れました。
あの時代は、大衆が能動的だったように思うのです。
今は、悪いけど、私も含めて受動的。
社会起業的なところだけは60年代と同じなのに、
残念ですね。
【無理に哲学】
2009/09/04(金) 04:53
現実
現実のものを観察しなさい。
あなたの想いではなく。
(フリッツ・パールズ)
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私の大好きな言葉です。
想いも大事ですが、
想いには、
各自のドライバが影響します。
各自の否認も影響しますし、
各自の抑圧も影響します。
さらに、
各自の自己対象も影響しますし、
当然、自己愛も影響します。
そして、
さらにさらに諸々が影響します。
そして、そして、その前に、
私たちは、現実を知らなすぎるのです。
【無理に哲学】
2009/09/03(木) 05:43
未完結
行為が忌まわしいのは、
それが完了していないから(だけ)なのだ。
(ジャン・ジャネ『泥棒日記』より)
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いわゆるunfinished businessというやつですね。
しかし、この忌まわしい行為を
多かれ少なかれ私たちはやっています。
しかし、人生最初の忌まわしい行為が、
その後の掘る穴の深さを決定している・・としたら・・。
もしそうなら、それ以上の穴は掘れないということになります。
そして、これが人生の最大のハンデなのでしょう。
指導者という者の役割は、そのハンデを乗り越えるためにあります。
だから、メンターという言葉、嫌いですね。
【無理に哲学】
2009/09/02(水) 04:36
可能性
人間というものの持つ
可能性の振幅はかなり大きい
(上田紀行)
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まずは、どうして、こういう真実を
多くの人は直視しないのでしょう?
それは、簡単です。
だって、私も、昨日、息子に、
「お父さん、人間の可能性なんて無限のわけないよね」
と聞かれて、
「そんなことはない。無限だよ」
なんて言っていますから・・。
この私の息子に対する態度が、すでに下ブレの可能性を
隠しているわけです。
まぁ、世の中、それが当たり前でしょう。
この親子の会話で、
「あのな、確かに可能性は無限なんだ。しかし、下に行く可能性も無限なんだ」
とは言えません。
しかし、
いつか、それを息子に言う時は来る。
そして、それはそんな先のことではないように思います。
ちなみに、
経営者で成功を続けることは、この振幅の怖さを知っている人です。
【無理に哲学】
2009/09/01(火) 04:23
オフ
今日も村上さんで・・
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「充実した仕事のためには、
心躍るオフの時間が必要だ」
というのは、
無能なビジネスマンをターゲットとして、
コマーシャリズムが垂れ流し続けるウソである
(村上 龍)
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昨日、雑誌を見ていたら、
年に四回も海外旅行に行っている・・という成功者(本人比)
が書いた本の広告が出ていました。
それを見て、
「ふーん」とは思いましたが、
「へー」とは思いませんでした。
その理由は、この村上発言的気分にあります。
ところで、
(本人比)という表現、大変気に入っています。
詳しくは、日垣隆さんの「勝」本と「北」本をお読み下さい。
「勝」本は、
『勝間和代現象を読み解く』
「北」本は、
『〈北朝鮮〉はなぜ嫌われるのか』
です。
ちなみに、
前者は、爆笑で読ませていただきました。
勝間さんのことは、まったく知りませんが、
ちょっと興味が出てきました。
完全な、事後報告ですが、
私にも(本人比)を使わせてください!>日垣アニキ
※(本人比)に関する関連記事を先週の『週刊岡本吏郎』でも書かせていただきました。
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