月: 2008年2月
【苦しめTAROお仕事LIVE】

2008/02/15(金) 05:46

フォトリーディングをやめたので・・4

最後の『フォトリーディングセミナー』では、自分らしく終わりたいということで希望者だけの4日目を設けました。
そして、みなさんに古典を3冊一気に読んでいただく機会を作りました。

また、この4日目には、私が考える「読書感」について本音で話させていただきました。
きっと、多くの方が通常考えてきたものとは違ったので「あちゃー」と思ったと思いますが、最後にこのことを伝えることができたのはうれしいことでした。

ちなみに、4日目は10人も来ればいいかな?と思ったら約70名の方においでいただき、変人の多さにびっくり。急遽、会場を変更しての実施となりました。

当日は、時間の見立てが甘く、時間が足りない感じでしたね。
そこで、最後に私が話した内容は再度ゆっくり録音してアップしてありますので、参加いただいた方はお聞きください。

この4日目に、参加者の方々が口々に肩が痛い頭が痛いと言っていたのはうれしいことでした。
「読書ってね、これくらい本気でやらないといけないのよ!」なんて生意気にも言いましたが、やはりこうした読書が人を成長させるものなんだと私は思っています。
そして、開始の1時間で私が説明させていただいたこと。そして終わりの30分で話させていただいたこと。このことが知的生活に不可欠な知恵と思っています(当然、まだあるけど・・)。

これで、フォトリーディングを辞めるのに何の後悔もなくなりました。
ただし、アンケートを見させていただくと、こうした「知的アプローチ」の機会を作って欲しいという要望をけっこういただいていますので、もしかしたら続編もあるかもしれません。
まだ、わかりませんが、そんなことをする気になりましたら、またお付き合いください。

人間は、どこまでも頭が良くなっていく・・。この信念を胸に自己改革を続けましょう!打倒、○○○○です。

【苦しめTAROお仕事LIVE】

2008/02/14(木) 05:29

フォトリーディングをやめたので・・3

フォトリーディングのセミナーでは、ライセンスの関係もあり、言いたくても言えないことが多くありました(最終回では、再受講の方が半分を占めたので、ずいぶん掟をやぶってしまいましたが・・)。

ところで、「説明モデル」というのは、説明のためのものでしかありませんが、フォトリーディングにも多くの「説明モデル」が道具立てでありました(す)。

しかし、それはどう転んでも「説明モデル」でしかありません。
右脳・左脳なんて典型ですよね。
デーゲンに言わせれば、「セミナー屋が自分の都合のいいように使っているだけのもの」ということでしょう。

でも、「説明モデル」が悪いということはありません。誰にでもわかりやすい「方便」として便利です。
問題は、それが「説明の方便」でしかないということ。そして、それ以外の考えもあると言うところでしょう。
ところが、セミナーをやる側がそこを無視して「説明モデル」を真実のように話してしまえば、これは罪です。

ですから、ここら辺は最も気をつけたところでした。

ところが、今は、こうした説明モデルを信じてしまっている人が多いのには驚きます。
インターネット時代の弊害ですね。
それも安易な説明モデル(正にデーゲンが言うところの”都合の良い説明”)が真実として理解されているのには驚きます。

時々、受講生のこうした洗脳をはずすのに苦労した場面もありました。

まぁ、たくさん読書をし、経験も同じように増やしていけば、そんな誤解もいつかは解けます。そのための速読ですからね。

ですから、ライセンス上の都合で言えないこと同様に、セミナーの中ではどこまで話すかが一番気を遣いました。気づきというのは時期も大事ですから、「余計なお世話」の距離感というのは本当に難しいものでした。・・・・・と言いながらも飲み会ではずいぶんいろいろなことをしゃべらされた感じも残っています。みなさん成熟度の高い方々(・・なんて言い方ができるほど私自身は成熟していませんが・・)なので大丈夫だとは思っていますが、ここら辺の案配にはずいぶん悩んだ6年間でした・・。

【苦しめTAROお仕事LIVE】

2008/02/13(水) 05:12

フォトリーディングをやめたので・・2

「速読」ということで、みなさまが期待されることって、案外、都合の良いことなんですよね。

「早く、楽に、何でも!」

だいたい、こういうイメージでいらっしゃいます。

まぁ、冷静に考えればあり得ない話ですよね。
超能力でもあるまいし、自分の既存の知識を無視して読書力を飛躍的に上げることなんてあり得ません。

セミナーでは、「医学大全」を例に挙げて、いくら速読ができても、私には医学の知識がゼロなので「医学大全」はわからない・・などと言っていましたが、ここは速読などと対峙するときに非常に重要な態度です。

「楽」もそう。
今までの能力のままで速く読もうというのですから楽なわけはない(これは、今回、思いつきでやった「古典3冊読破セミナー」で思い知った方々多数だと思います)。

ここら辺の誤解は大きいですよね~。

「速読」は「速」しか言っていないのです・・。

でも、こうした誤解は非常に現代的ですね。
それは、私たちが子供の頃、ウルトラマンにあこがれ、仮面ライダーのように変身しようとした態度と似ています。
まぁ、だれでも「へんしんー」と叫んだだけで無敵になれればこんなに良いことはありませんものね。

「速読」なんて昔からある技術です。
別に新しいものではありません。

フォトリーディングもそう。
セミナーでもお話ししましたが、その一つ一つは昔の技術です(それもほとんどが東洋の技術です)。

それは、「へんしん」願望の道具ではなく、とても足に地の着いた技術です。

この誤解を解くのがセミナーの中では結構大きな材料でした。
本当はそうしたことは必要ないはずなのですが、それが時代ですね。

どうも正論が正論のままでは通らなくなっている。でも、言い方さえ間違わなければみんな正論に納得する。そんな要素が速読の中にあったなーと思います。ここって重要な点ではないですかね・・?

【苦しめTAROお仕事LIVE】

2008/02/12(火) 05:37

フォトリーディングをやめたので・・1

1月に行った『フォトリーディングエグゼクティブコース』をもって、このセミナーを行うことを終了したので少し振り返ってみたいと思います。

まず、このセミナーは自分にとっては不思議なセミナーでした。
不思議な縁からはじまった感じが強くて(縁の内容は、一部の方にはお話ししたことがあると思います)、「まぁー、縁だからちょっとやるかーぁ」ではじめてみたわけですが、それが6年。
これは重力以外のないものでもありません・・(絶句!)

6年も続いた理由は、いつもキャンセル待ちの方々がいらっしゃったから・・。キャンセル待ちが出て、そのまま止めたらクレームが出ますものね・・(半年前には埋まってしまうという異常状態も長く続きました・・)。

でぇ、6年間で約900名の方々とのお付き合いがありましたので、ちょっと総括してみようと思います。

【TAROの日記】

2008/02/08(金) 05:59

出版社の功罪5

ニュースレターの4月号の原稿に書いたことなので詳しくは書かないけれど、著者でありながら出版をはじめたのは福沢諭吉。
彼は、当時の出版業界の暗黒大陸度に驚き、自分でやった方がいいことに気づいた。
まぁ、矛盾をそのままにしておかないというのはビジネスの鉄則と言うことです。

著作の世界での重要な環境変化としては、著者のリスクが昔よりも増えたことがある。
著作に対する反感が読者に生じれば、著者に対する攻撃が可能になったのだから当然。

ところが、そうした現実を無視して、営業サイドの販売方針が決まる。

自分でも思ったけれど、よくこのままみんな見逃しているよな~。
自分の責任でやったことは、どんなに批判を浴びても仕方ないけど、やっぱり自分の意志を無視して行われたことの責任を取るのは誰もが嫌なはずなのに・・。

これはじっくり考えないといけない問題ですよ。
今更ながら、もっと抵抗しておけば・・・と感じています。
アレも、コレも、ソレも、アッチも・・・・・・・・。みんな抵抗しておけばと思いましたね。

でも、黙ってやられることも多いんだよなーぁ。どうしたことでしょう・・。

【TAROの日記】

2008/02/07(木) 05:50

出版社の功罪4

・・・・・・・というようなことをいろいろ考えて、2005年に自費出版をしてみた。
そして、だいたい状況もわかった。

その後、自費出版を続けるつもりだったけれど、そこに頭を使っている時間がなく、頓挫しているけど準備はできているので、そのうちまたやると思う。

出版業界は、暗黒大陸な業界である。
よくあれで・・・と正直思う。
私の友人が某出版社の税務顧問をしているけど、彼から聞く話も一般の会社の常識からは変である。

それは誰もが思うことらしく、自費出版を企画して、それなりに売った私のところには「出版社を作りたいけどどう思う」という話がよく来る。

まぁ、ちょっと業界の事情を知れば、自分がやったら面白くなると誰もが思うようだ。

実は、ここは重要。
装丁のマネやタイトルのマネといったナンセンスを出版業界は「業界には二匹目のドジョウが5匹くらいいる」などといってやっているけど、お外の人間は、全然別のことに気づいているのだ。

確かに、インスタントラーメン同様に「千三つ」の世界と了解はしている。
でもねーと思うのだ。

【TAROの日記】

2008/02/06(水) 05:41

出版社の功罪3

今年、イッセー尾形の相棒である森田雄三さんの本を読んで思った。

あの二人は、一人芝居のために土方でお金を稼いでいた。
森田さんは、それで足を失った。

ムーンライダーズもそうである。
ロックバンドでありながらアグネスチャンのバックをはじたことをスタートに、副業をこなしながらバンドを続ける。
今では、CMや歌謡曲への楽曲提供、プロデュース、アレンジ、スタジオミュージシャンとしてなくてはならない存在。副業の方が間違いなくメインになっている(それでも、今年も新譜を出すそうですね。楽しみにしています。しかし、昨年暮れのライブ二日目には、私は文句が言いたいです)。
そして、バンドは日本で最長寿のバンドながら若者にもファンが多いカルトな存在としてがんばっている。

ちなみに、彼らは過去に売れるチャンスがあった。
しかし、レコード会社の提案をあっさり拒否。
あの時、売れていたら間違いなく今の彼らはないだろう。

さて、このように考えてみると、自分も目先のこと置いておいて、ちゃんと考えなくちゃと思う。
だって、お金のリスクは出版社にあるだろうけど、私たちには名前を失うリスクがあるんだもんね。

                 (つづく)

【TAROの日記】

2008/02/05(火) 05:33

出版社の功罪2

私の最近の著書『稼ぐ超思考法』における「カリスマコンサルタント」という表示にも著者の意向はない。

当然だが、「こんなことされては困る」と抗議もしている。
それでも、出ちゃったので、無料音声で、そんな可哀想な自分を自虐的にからかったりもしている。

本の装丁も同様で、売れている本に便乗していることに大きく抵抗したが、単にドーナッツを加えられるというだけで終わった。

そして、そうした仕事から生まれる本に対する印象のリスクは著者の方が負うということなのだろう。

しかし、出版には最初から呉越同舟的なところはある。
出版社は1冊でも多く売りたいというのは当たり前のこと。そして、その売りたい思考は、芸能プロダクションと音楽志向の強いミュージシャンの関係と同じように相対立するものだ。

残念ながら、私が個人的に評価する出版社はどこも弱小。
よい本を出しているのだが、そういう出版社の本は横積みされることはマレ。

著者としても、増刷はかからないよりかかった方がいい。
だから、そうした好きな出版社から本を出してみたいと思う気持ちはあるが、だいたいそれは思いだけでなかなか実行までには至らない。

つまり、1冊出すことに傷つく著者も自業自得なのだ。

                                 (つづく)

【TAROの日記】

2008/02/04(月) 05:21

出版社の功罪1

『エコノミスト』1/29号の永江朗さんの連載「出版業界事情」は非常に共感する。
しかし、その話の材料になったのが知人の本のため胸の痛い思いもした。

材料は古市幸雄さんの『朝30分続けなさい!』。

マガジンハウス社からでたベストセラー『1日30分続けなさい!』と装丁がまったく一緒という指摘である。
同じ装丁でも出版社が同じなのであれば了解できるのだが、『朝の・・』の出版社はアスコム。

そして、永江さんはこう書いている。
「アスコムと著者がやったのは、売れた『1日」への便乗である」

実は、私は著者から聞いている。
「あの装丁は、どうも・・・・」というグチをだ。

確かに、アスコムの暴挙を止められなかった著者にも責任があるといえばそれまでだが、現実には著者には出版社を止めることはできないことが多い。

ところが、事情を知らない人は、著者も断罪する。
ここに、著者のリスクが大きくなっていることを実感。
私は、好きに言う方だけど、それでも出版社の暴走は止められないことが多い。
実は、私たちレベルの力のない著者は、1冊出すことに傷ついている。この方が真実の場合が多いと思う。

                           (つづく)

【TAROの日記】

2008/02/01(金) 05:21

降臨5

さて、このテーマも最後になりました。
最後に残る問題は、「覚悟と準備」です。

「覚悟と準備」は、経験を積むにつれて減ります。
これはどうにもなりません。
修行を積んでいる人は別かもしれませんが、世俗で生きるものには重力です。

ツェッペリンの3人は何かを失い、それを得たようです(あくまでも想像・・)。

この現実に対する対処は何でしょうか?

結局、愚直に、自分の心の中を点検するしかありません。

いつも「覚悟と準備」を確認する。それしかないでしょう。

でも、そこがわかっていれば、大きな失敗はないと断言できます。

こうして、今日も、効率の悪い作業が日常の中で重要な位置を占めることになります。

それは、一つの価値観から見たらナンセンスに見えても意味のあることなのです。このセンスは、ひと潜りしないとわからない。ここが組織における文化の伝播のむずかしさです

組織の全員が、ひと潜りしてくれるといいんですけどね。
そして、そういうことを言っている本人が、さらに深く潜れなくては恥ずかしい話でしかありません。

ツェッペリンの復活の復活のレポートを読んでずいぶんいろいろなことを考えさせられました。

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